この日の会合には、「神戸まちづくり研究所」から事務局長の野崎隆一さんら7人の専門家がアドバイザーとして参加しました。また、兵庫県庁からも職員がオブザーバーとして出席したほか、朝日新聞と日本経済新聞の記者が取材に訪れました。
最初に、住民側から会合の趣旨説明が行われ、専門家に対して@住民の意向集約に力を貸してほしいことAそれらの意向について専門家の立場からアドバイスをしてほしいことB行政とのパイプ役を担ってほしいこと―などの期待が表明されました。
「神戸まち研」からの自己紹介に続いて、野崎さんがコーディネーター役を務めて、移転計画について住民がそれぞれ意見や疑問点、感想などを述べました。ほぼ全員が発言し、移転候補地がすり鉢状の造成地になることへの不満や、取り付け道路が1本しかない上、距離が長過ぎることへの懸念、公共施設に関する疑問点など、さまざまな意見が出ました。
この日出された意見や希望、疑問点などは全て記録されて、これからの話し合いの資料として活かすほか、住民の意見として行政に届けられます。
他の地区から枡沢団地を希望する住民がいることから、今後は移転希望者全員の名簿の作成を急ぎ、集会への参加を呼びかけることを申し合わせました。
懇談会では宮城大学復興まちづくり推進員がファシリテーターとしてお手伝いをしました。
次回は12月15日(土)の開催で、「神戸まちづくり研究所」からも野崎隆一さんら専門家が加わり、助言をする予定です。



