2013年05月31日

「椿のお茶会」開催記録

南三陸椿ものがたり復興のご報告です。

5月27日(月)に志津川小学校仮設の集会所で、椿のお茶会をしました。参加者12人。
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5月29日(水)の志津川中学校仮設の集会所で、椿のお茶会をしました。参加者は22人。
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いづれもテーマは@椿のまちづくり報告A松原の思い出を話そうB住まいについて、です。
今回は本物の五島市産、椿茶を、ご寄附いただいたので、みなさんで飲んでみましょう、と開催しました。椿茶は、紅茶のような味わいで、飲むと体がぽかぽかしてきました。
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お茶会をして思ったことは、この町の歴史を誰よりも知ってるご年配の方々の声は凄く大切で、その声に耳を傾けながら、まちづくりをしてゆくことが、地形と呼応したまちづくりにつながってゆくだろう、ということでした。以下は、印象に残ったコメントです。
「志津川らしいところを一つは残してほしい、海に気軽にいけるところとか」
「高台移転したら渚があっても簡単には下りられない、町民バスがいっぱい走ってほしい」
「ロープウエイがあればいいなあ」「漁業権を気にせずフノリや浅蜊を味わいたい、特区にして子供たちには獲る楽しみを伝えたい」
「私たちは生きてるかどうかわかんないけど、未来の子供たちのために考えるのっさ」。
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5月27日開催分の記録。配布や掲示と共に、役場やまちづくり協議会にもにも実施した旨をお伝えしています。

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5月29日開催分の記録。この日はコンサルさんも参加してくれました。

椿のお茶会は、仮設住宅の集会所で開催する、誰でも気軽に参加できるお茶会です。おしゃべりしながら、まちづくりに対するご意見を幅広くお聞きしたり、現在のまちづくりの情報をお伝えしたりしています。平日の日中に開催しているので、年配の女性の参加が多いです。普段、まちづくりの会合には世帯主の方々が多いので、皆さんの思いの話せる貴重な機会になっているようです。
posted by 復興まちづくり推進員 at 12:57| Comment(0) | 2013年度

2013年05月24日

枡沢団地移転予定者の会合

5月9日(火)に伊里前地区枡沢団地の移転者の会合が開催されました。

これまでは移転希望者が自主的に集まり話し合いを行い、その場に役場やコンサルに来て頂く形式でしたが、3月にようやく移転候補地の概要が決まり、移転予定者も決まったことから、今回からは町から委託を受けたコンサルが主導して移転に向けた話し合いが進められる事になりました。また、伊里前まちづくり協議会の一部として位置づけられるようにもなりました。
移転予定者の約2/3の世帯が参加しました。

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今回は、土地利用計画の確認と今後の進め方についての内容でした。

今後は、月1回程度の集まりを通じて移転先に向けた様々な事項を決めていくことになります。
posted by 復興まちづくり推進員 at 12:52| Comment(0) | 2013年度

2013年05月17日

第1回かもめの虹色会議

5月15日に開催した第1回目の、かもめの虹色会議。竜巻注意報が発令された中、この町の未来のキーマンともいえる面々に集まっていただき、素晴らしい時間を過ごしました。会議というより、かもめの虹色勉強会でしたね。多彩な豊かさがありました。

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これまでの疑問や質問を海洋学の巨匠、ネイチャーセンター準備室の方にお伺いしながら、この町の資源を改めて再確認しました。海の豊かさは、川や、森がどうあるかによって決まる、とすれば、この町は、山から海まで一連の学びが出来る贅沢な場なのですね。そのつながりを感じて動けることが大切ということでした。

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このかもめの虹色勉強会での収穫は、町も県に頼んでくださっている「防潮堤をセットバックし渚を復活させたい」という住民の案を、実際に町として県に提言する際の重要な知識となります。公園部会で活かしてゆけますね。問題は提言には期限があるということ。

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すこしでも見識を広げてこの町の魅力を未来に残したいと思います。次回は神社で行う予定です。
posted by 復興まちづくり推進員 at 12:51| Comment(0) | 2013年度

2013年05月10日

防潮堤計画が修正されました。

南三陸の沿岸部は、高さ8.7mのコンクリートの防潮堤で覆われる計画が進められています。
ここ寄木地区で防潮堤の建設方針が最初に示されたのが、2012年2月。推進員として奥尻島にも視察に行きました。

2012年11月の説明会で高さ9.08m、奥行21m、長さ454mの防潮堤が海にせり出す位置で建設される計画が示されました。

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そして今年2月に、このまま防潮堤計画を進めていいのか話し合う住民会議を区長や推進員が中心となって開催し、「寄木地区として現計画での防潮堤は反対であること」「安心安全のためには内陸に位置を移して防潮堤を建設してほしい」旨を決め、地区として県や町に要望しました。

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そして、今回、防潮堤計画の修正案の説明会があり、内陸に70m〜100m移した位置での防潮堤計画が示されました。全長は、1/3以下になり、コンクリートを海に流し込むこともなくなり、集落から海が見える環境も守ることができた上で、安全のための防潮堤が作られることになりました。

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住民がまとまり声を挙げたことにより、計画が修正され、住民が大切にしたいことが尊重されることになりました。
説明会が終わったあとの区長さんを始め、皆さんのホッとした表情が印象的でした。
posted by 復興まちづくり推進員 at 12:47| Comment(0) | 2013年度