2012年11月28日

「神戸まち研」の専門家が高台移転の懇談会に出席

 歌津伊里前地区の高台移転計画のうち、枡沢への高台移転を希望する住民の懇談会が11月24日夜、平成の森仮設住宅集会所で開催されました。今月10日に続く第2回目で、52戸の移転希望世帯から夫婦での参加を含め32世帯36人が出席しました。
 この日の会合には、「神戸まちづくり研究所」から事務局長の野崎隆一さんら7人の専門家がアドバイザーとして参加しました。また、兵庫県庁からも職員がオブザーバーとして出席したほか、朝日新聞と日本経済新聞の記者が取材に訪れました。
 最初に、住民側から会合の趣旨説明が行われ、専門家に対して@住民の意向集約に力を貸してほしいことAそれらの意向について専門家の立場からアドバイスをしてほしいことB行政とのパイプ役を担ってほしいこと―などの期待が表明されました。
 「神戸まち研」からの自己紹介に続いて、野崎さんがコーディネーター役を務めて、移転計画について住民がそれぞれ意見や疑問点、感想などを述べました。ほぼ全員が発言し、移転候補地がすり鉢状の造成地になることへの不満や、取り付け道路が1本しかない上、距離が長過ぎることへの懸念、公共施設に関する疑問点など、さまざまな意見が出ました。
 この日出された意見や希望、疑問点などは全て記録されて、これからの話し合いの資料として活かすほか、住民の意見として行政に届けられます。
 他の地区から枡沢団地を希望する住民がいることから、今後は移転希望者全員の名簿の作成を急ぎ、集会への参加を呼びかけることを申し合わせました。
 懇談会では宮城大学復興まちづくり推進員がファシリテーターとしてお手伝いをしました。
 次回は12月15日(土)の開催で、「神戸まちづくり研究所」からも野崎隆一さんら専門家が加わり、助言をする予定です。

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2012年11月27日

仮設住宅に兵庫県から贈られたチューリップ植栽

 南三陸町歌津の「平成の森仮設住宅」で11月24日(土)、兵庫県豊岡市から贈られたチューリップの球根の植え付けが行われました。東日本大震災の被災地支援で10月から南三陸町に派遣されている豊岡市職員の中川正康氏の仲立ちで、「たんとうチューリップまつり実行委員会」と「豊岡市但東(たんとう)総合支所職員一同」が、赤、オレンジ、ピンクの3種類の球根2,500球を提供。仮設住宅や公共施設の花壇やプランターに地域住民の手でチューリップの植え付けから管理までをしてもらい、コミュニティ活動を活性化し、春の訪れを楽しみにしてもらおうというもの。歌津総合支所を介して、町内の自治会や仮設住宅、子供会などに配布され、このうち町内最大の約200世帯およそ600人が暮らす平成の森仮設住宅には430球が届けられました。
 この日は午前8時半に、住民14人が植栽用のシャベルなどを手に集合。仮設住宅入り口付近の花壇や仮設住宅の通りに置かれたプランターなどに丁寧に植え込みました。参加者たちは和気あいあいとおしゃべりを楽しみながら作業に取り組み、2時間ほどで作業を終えました。終了後は、仮設のそばにある「カフェあづまーれ」でお茶会を開き、楽しい交流のひと時を過ごしました。
 この日の作業には、宮城大学の復興まちづくり推進員も参加してお手伝いをさせていただいたほか、地域コミュニティ再生の活動に取り組んでいる「復興みなさん会」からはお茶会用のお菓子が提供されました。
 「たんとうチューリップまつり」は、畑一面を10万本のチュリップで描くフラワーアートをメインに100万本のチュリップを楽しむ、兵庫県北部の春の一大イベントです。

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2012年11月14日

仮設集会場で高台移転の懇談会開催

 南三陸町歌津の平成の森仮設住宅集会所で11月10日夜、2か所ある伊里前地区の高台移転計画のうち、枡沢への高台移転を希望する住民の懇談会が開催されました。これまで伊里前地区の有志が主体となって懇談を重ね、移転先の団地整備の在り方を検討してきましたが、今回初めて管の浜・枡沢地区の住民にも呼びかけ、一体となって協議することになったもので、町の計画で52戸とされる移転希望者のうち、22人が参加しました。
 この日は、宮城大学の平岡善浩教授の研究室が作製した地図や立体模型を囲み、団地の位置や取り付け道路などの交通アクセス、造成地の形状などについて意見を述べ合いました。
 今後、移転希望者全員の名簿を作成し集会への参加を呼びかけることで意見が一致したほか、懇談会を継続し、区画や道路、施設整備に住民の声をできるだけ反映させることを申し合わせました。
 懇談会では宮城大学地域連携センターの奥河研究員と復興まちづくり推進員がファシリテーターとしてお手伝いをしました。この日出された意見や希望、疑問点などは全て記録されて、これからの話し合いの資料として生かされます。
 次回は、11月24日(土)の開催予定で、「神戸まちづくり研究所」事務局長の野崎隆一さんら専門家をお招きし、助言をいただきます。

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  模型や地図を囲み意見を述べ合った懇談会の様子
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2012年11月13日

平成の森仮設にスイセンやチューリップを植栽

 南三陸町歌津の平成の森仮設住宅で11月10日(土)午前、草花の植栽が行われました。町内で地域コミュニティの再生と復興まちづくり活動を推進している「復興みなさん会」(後藤一磨代表、会員11人)が、住民同士の交流を図り、絆を深めてもらおうと企画したもので、仮設住宅で暮らす住民25人が参加しました。
 午前9時前に「カフェあづまーれ」付近に集合した参加者たちは、寄木地区の畠山岩夫さんが用意したスイセンの球根約2,500株と、会が提供したチューリップの球根約300株を、仮設の入り口付近や「長生き坂」の愛称で親しまれている坂道のそばなど3ヶ所に植栽しました。昨年12月に続く2回目の取り組みとあって、参加者らは「来年の春もきれいな花が咲くのが楽しみだね」「外で身体を動かすのは気持ちが良い」などと話しながら、慣れた手つきで丁寧に植えこんでいきました。
 作業終了後は、全員が近くの平成の森のキャンプ場に移動して、芋煮会を開催。里芋やニンジン、ゴボウ、白菜などの野菜のほか、肉やキノコなどをふんだんに入れた芋煮を味わい、秋の味覚を楽しみました。

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2012年11月12日

「河川堤防と防潮堤を勉強する会」開催

 「河川堤防と防潮堤について勉強する会」が11月8日夜、南三陸町歌津総合支所会議室で行われました。町内で地域コミュニティの再生と復興まちづくりに取り組む「復興みなさん会」(後藤一磨代表、会員11人)と宮城大学地域連携センターが主催したもので、町民や県・南三陸町の行政関係者、主催者側を含めておよそ30人が出席しました。町内はもとより気仙沼市や陸前高田市からも参加者があり、防潮堤問題の関心の高さがうかがわれました。
 最初に話題提供が行われ、宮城県気仙沼土木事務所技術副参事兼技術次長の狩野利雄さんが「伊里前川の堤防整備計画」について、持参した図面を使いながら詳しく説明しました。続いて、堤防の位置や高さ、長さ、形状、工法などの分かる地図や資料を見ながらグループ毎に意見や感想、疑問点などを出し合うワークショップが行われました。最後に、主な疑問点を集約して県側に質問を投げかけ、狩野さんらがその場で回答しました。
 この日話し合われた内容や疑問点などはすべて記録し、整理されて、意見として県や南三陸町に届けられることになっています。
 この日の会は、復興に向けた勉強会である「復興てらこ屋」の一環として開催されました。

河川堤防の計画について説明する狩野さん.jpg

グループごとに意見や疑問点を出し合う.jpg

活発な意見交換が行われた.jpg

全ての意見や疑問点が記録された.jpg

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出された意見や疑問点を集約して土木事務所の担当者に質問.jpg

質問に回答する狩野さん.jpg
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2012年11月06日

志津川で「ふっこう勉強会」開催

 志津川地区の若者たちによる「ふっこう勉強会」が11月4日(日)午後2時から、志津川仮設商店街のそばにある杉のモデル事務所で開催されました。会には、南三陸ふっこう青年会(工藤大樹会長)のメンバーを中心におよそ20人が参加しました。
 最初に、10月に奥尻島を視察した宮城大学復興まちづくり推進員の工藤真弓さんが、津波からの復興と現状について報告しました。続いて、南三陸町復興計画策定会議の副委員長でもある、明治大学の中林一樹教授が、奥尻島の津波や有珠山噴火などの自然災害などを例にとり、災害と地域の再生について講話を行いました。
 この会には、宮城大学南三陸復興ステーションのスタッフと復興みなさん会のメンバーも参加しました。

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